しかし、お金があるといろんなことができます。嬉しいです。ただ、お金があっても良い小説は書けませんから、無けりゃ無いで構わんのですが、まあ、やはりある方が嬉しいです。髪も切れます。駅前の激安散髪屋さんで「浮浪者チックな感じに伸ばしたいので、とりあえず頭がかゆくならない程度にすいて下さい」なんて頼めます。散髪屋さんは「長さは変えない感じですけば良いんですね?」なんて答えるわけですから「最近前髪がはげてきてるから前髪は一本たりと切らないで下さい」なんて言うと黙って仕事をします。
かくいう僕も「にいちゃんピザ持ってきてくれ」なんて頼まれたら「はい、かしこまりました」なんて言いながら歌を歌いながら配達に行かねばならないわけです。何せバイト代をもらっているわけですから。
しかし、「にいちゃん、金やるから大道芸やってくれ」だの「にいちゃん、金やるから小説書いてくれだの」言うことには僕は応じるとは限りません。そりゃ正直なとこ金も欲しいですが、そういうことは元々好きでやってることなんだから、別に気が向かなけりゃやらんです。まあ、そうは言っても大抵の場合は気が向きます。むしろ、無料でやってることもしょっちゅうあるわけですから。ただ、明らかに馬鹿にされているだとかそういう場合はやらんわけです。ピザならバイト代さえくれりゃヤクザのところでも配達しますけど。
まあ、誰にだってそんなことはあるものでございます。「ねぇちゃん、小遣いやるからおじちゃんと気持ち良いことせんか?」なんてことには首を振る女の子がほとんどでしょう。この場合はプライドたるやつです。「にいちゃん、小遣いやるからこのボストンバックを駅のコインロッカーの中に入れて来てくれや」なんてのも首を振る人は多いでしょう。この場合は法律です。「にいちゃん、小遣いで百円やるから町中の犬のクソを拾ってきてくれや」なんてのは、リターンの低さです。ま、実際はそれらの理由なんてのには罪悪感だの背徳感だの嫌悪感だの、いろいろあるんでしょうが、ま、要は「やりたくないからやらん」というわけです。
学生だから甘いことを言っている? いやいや、何を甘いことを言っているんですか。学生だろうが、社会人だろうが、ニートだろうが、乞食だろうが、人間なわけです。金はある程度必要ですし、誰かに養ってもらうにはそれ相応のこともあるわけです。
近くの医大の二十歳くらいの学生がベンツに乗っていたら確かに腹も立ちますが、そりゃそいつには“ベンツに乗る運”があっただけの話です。運という要素を無視する人間は甘いのです。どんなに凄いトレーニングをしてきたアスリートでも最後の勝負の瞬間は運です。むしろ、そういうハイレベルなことこそ運の要素が強いわけです。勿論、我々の庶民的生活にも運は力を及ぼします。
まあ、運は置いておいたとしても、医大生には医大生の悩みがあり、留年中堅大学生にも悩みがあり、幼なじみのご近所のヤンキーぷーたろー君にも悩みがあるわけです。どの悩みが高尚かどうかなんてのはどうでも良い話で、やはりみんな苦労もしているのです。
だから、学生だから甘いのだよ、なんて考えを持つ人間なんてのはそれこそ甘甘なのです。僕は甘いものは好きですが、脳味噌が溶けて出たような馬鹿の甘さってのは嫌いです。
しかし、ま、お金の問題ってのはなかなか大きな問題です。なかなか捉えられない。正社員になった経験が無いからかお金に関する引き出しは少ないですから。確かにそういう点では甘いです。でも、学生だから甘いんじゃなく、その経験が少ない分甘いってだけです。単に経験の差だけです。大道芸でお金を稼いだことの無い社会人は僕よりも甘い部分があるってわけです。
お金の問題についてはまだまだ勉強が必要ですな。
最近、ここ4年分の日記をまとめて何か本を書いてやろうかと画策しております。ちょろり学ってやつです。それは単に趣味なんで誰に読ませるわけでもないですが、良い小説のネタ帳ぐらいになれば良いなと思っていたり。とりあえずお金の章はどんな具合になるのやら。
ま、そんなこんな。
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