しかし、何たら流星群ってしょちゅうやって来ているイメージがある。何だかしょっちゅう「見に行こう!」なんて誘われる記憶がある。そして毎回僕だけ見逃す。なぜか流れ星を上手く見れない人間なのだ。
実は流れ星ってのは、宇宙ピザ屋の宅配バイクだ。勿論、それぞれの星からの精鋭デリバリー部隊だ。僕も地球のピザ屋のデリバリーをしているので、いつかは宇宙ピザ屋からスカウトが来たら良いなと思っている。
友達のイルカ君は大阪のピザ屋で働いている。僕の店の5倍以上の売り上げがあるらしい。イルカ君は博打好きで、非常に頭が良いという妙な男なのだが、バイクが好きで大きいアメリカンに乗っている。これまでの大学の4年間はローン返済のためせっせとピザ屋の原付を走らせた。バイト店長代理というポストにまでついている。デリバリーの鏡だ。
イルカ君も実は宇宙ピザ屋のデリバリーなんじゃなかろうか。そう考えてみると確かに彼のバイクの名前は『ドラッグスター』だ。星と付いている。実はあれは宇宙ピザ屋の宅配宇宙船で、ツーリングと言いつつこっそり山の上に行き、宇宙ピザ屋に出勤しているんじゃなかろうか。確かにあれだけゴツくてかっこいいマシンなら宇宙を走っても大丈夫そうだ。
「もしもし、久し振り、今度のしし座流星群には参加するの?」
「え? そのこと、お前に話したっけ? いや、絶対秘密にしとけよ、これはNASAの極秘情報なんだぞ」
なんて会話が成立するんじゃなかろうか。しかし、極秘情報を知ってしまった僕には宇宙からの使者が来て口止めされるかもしれない。イルカ君には知らない振りをしておこう。この日記も極秘だ。ま、イルカ君もこの日記は読んでいるらしいが。
店長が早上がりしたピザ屋で女の子と話ながら、店内で一番年長の僕は阿呆な妄想を膨らませて遊んでいたとさ。
そんなこんな。
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